家族のアルツハイマー病

診断を聞いた家族はだいたい4段階の心理状態をたどっていくようです。先ず始めに、ショックで信じたくない気持ちでいっぱいになります。苦悩の日々が続くのです。しきりに気持ちの中でアルツハイマー病である事実を否定するようです。

家族のアルツハイマー病を受け入れる

次にどうして私の家族が発病したんだと、怒りがこみ上げて着たり、絶望的な気持ちになります。いらいらしたり、悩んでも仕方がないと考えれば、仕方がないと割り切れるようです。しかし、この時期にケアが大変だと感じるようになればまた、いらいらとした時期を送るようになります。

最終的に、アルツハイマー病になった人に対する理解が深まり、余裕を持ってケアを行えるようになります。「今までアルツハイマー病のことを理解できていなくて、申し訳なかった、辛い思いをさせたな」と感じることが出来るようになっていくようです。理解が出来るときがくれば、お互いの関係画深まり、共に生きていく力がわいていくようです。

家族がアルツハイマー病になれば、そのケアを家族で行っていかなければなりません。しかし、家族で協力といっても、大体、家庭の主婦一人にケアが集中します。介護を一人で行うことは生半可なものではありません。

家族はそれぞれ事情を抱えているかもしれませんが、できる限り協力してもらう必要があるのです。みんなで話し合って、協力しながらケアを行うことが大切なのです。

アルツハイマー病イメージ

アルツハイマー病の家族との関わり方

アルツハイマー病に家族が発病すれば、幾度となく家族は、「モノを取られた」「そんな事は、あるはずがない」などと言う会話をするようになりかもしれません。アルツハイマー病の妄想は何度となく現れます。モノが見つからない不安から記憶をたどることではなく、感情をぶつけてくるのです。

本人の中では、認識や記憶が衰えていても感情は生き生きとしているので、モノが見つからないから不安な気持ちを分かってもらいたくて、感情を表に出してくるのです。

この時、家族はあなたは病気なのだからという接し方をしては、本人を一番傷つけることに繋がるのです。「どうしたの」「しっかりしてよ」などという言葉は本人のプライドを傷つけます。

本人も、何も分からなくなるのではないか、何も出来なくなるのではないかと不安と恐怖でいっぱいなのです。本人が表現している感情の部分を大切にしなければ、お互いの関係が上手くいかなくなる恐れがあるのです。

また、介護する人が甲高い声で話したり、興奮すると、本人にも不安や混乱を招きます。話をするときには、低いトーンで、ゆっくりと穏やかな口調で話します。そして、間違ったことを言ったり、間違った行動をしたとしても頭ごなしに否定してはいけないのです。余計に不安な気持ちや増してしまうのです。

家族の関係が悪くなれば、強く精神的なストレスを感じることになります。ストレスは病気の進行の予防にはなりません。アルツハイマー病は、じっとしていては病気の進行が早まる恐れがあるのです。

体の健康に気を配りながら、健康的な生活を送らせてあげることが治療にも繋がります。介護する人は、本人が意欲を感じられ、心地よい生活を送ることが出来るようにサポートすることが大切なのです。


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