アルツハイマー病の治療

女性がアルツハイマー病にかかるのは、閉経後に女性ホルモンが低下することが原因の一つにあると考えられています。閉経後早期に女性ホルモンを補充することで、認知機能の低下を回復させることができたという研究報告があるからです。

アルツハイマー病の治療(続き)

しかし、女性ホルモンを補充することは、デメリットがあるのです。乳がんや脳卒中のリスクが高くなるのです。アルツハイマー病を予防できたとしても他の病気にかかったのでは、治療薬としては大問題です。ですから、アルツハイマー病の治療薬としては使われていないのです。

アルツハイマー病の発症の原因は、すべてが明らかにされているわけではないのです。いまだはっきりと解明されていない状況があります。しかし、進行型であることは分かってきていますし、進行するメカニズムも分かってきています。そのため、根本的な治療が構築されつつあるのです。

今、日本で使えるアルツハイマー病の治療薬は「塩酸ドベペジル(商品名はアリセプト)」で、唯一使える薬です。この薬を使用することで、アルツハイマー病の進行を遅らせる効果があるのです。

アリセプトを服用したことで、「会話が以前よりもスムーズに出来るようになった」「簡単な食事の準備が出来るようになった」「思い出すまでに時間がかからなくなった」「時刻や日付が言えるようになった」「買い物に行っても家に帰ることが出来るようになった」など、様々な効果が確認されています。このように、アリセプトを使用することで、日常生活を行う上で困っていた色々な行動に関して効果が現れるのです。

この治療薬は早い段階から使用することで、効果をより高めることが出来るようです。

アルツハイマーイメージ

薬を使用しないアルツハイマー病の治療

現在、日本で認知機能の低下を遅らせる治療薬は、唯一アリセプトだけです。しかし、海外では、いくつかの薬が使われています。日本では、他の病気のために出していた薬が結果的にアルツハイマー病にも効き目があったという報告もあるようです。そのような薬は、新たにアルツハイマー病の治療薬に認定させるため、臨床実験進めているようです。

近年、薬を使用しないアルツハイマー病の治療も注目を集めています。薬を用いないのに、アルツハイマー病の進行を遅らせることができたというのです。それはどのような方法なのでしょうか。「回想法」「音楽療法「芸術両方」「運動療法」などがあるようです。

「回想法」は、自分の子どもの頃の思い出を語ったり、懐かしい思い出を話すことで、心が癒され、脳が刺激されるので、認知機能が回復させられるようです。また、人とのコミュニケーションの増加に役立つようです。

「音楽療法」は、施設で行われている一般的なリハビリです。音楽を聴くだけでなく、自分も一緒になって楽器に触れたり、手拍子をすることで、認知症の発症を抑えることがあるようです。攻撃的な言葉がある人には、攻撃性が低下するようです。

「芸術療法」は、絵画、陶芸、ダンス等を行うことで、攻撃性、妄想、厳格等の症状が改善されるようです。アルツハイマーの人は言葉や論路的な思考を行う左脳の機能は低下してきていますが、感性や想像に関する右脳の機能は比較的保たれているので、芸術的な取り組みが上手くいくようです。

「運動療法」は、日々の生活の中で、早く歩く時間を設けることで、酸素を取り入れながら体を動かすことが出来ますので、脳を活性化させることが出来るようです。

以上の方法は、効果がある治療法ですが、劇的にアルツハイマー病が良くなるものではありません。しかし、本人の気持ちを安定させたり、豊かな生活を送ることが出来るようになるので、治療に一役買っていると考えられているのです。


Copyright アルツハイマー病の基礎知識 All rights reserved.

privacy